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運動器不安定症

運動器不安定症とは

運動器不安定症(Musculoskeletal Ambulation Disability Symptom Complex : MADS)とは、足の筋力や体のバランス能力の低下により、歩行や立ち上がりなどの動作が不安定になる状態を指します。

主に高齢者にみられ、転倒や骨折のリスクが高くなる状態と考えられています。

以下のような症状がみられる場合があります。

  • 何かにつかまらないと椅子から立ち上がれない
  • 歩くとふらつきやすい
  • 手すりがないと階段の昇り降りが難しい
  • つまずきやすくなった
  • 転倒しやすくなった

これらは、筋力低下や関節・骨・神経などの運動器の障害によって起こります。

運動器不安定症の診断

運動器不安定症は以下の①機能評価基準と②運動器疾患の存在の両方を満たす場合に診断されます。

 

①機能評価基準

以下のいずれかに該当する場合です。

  • 開眼片脚起立:15秒未満
  • 3m timed up and go test:11秒以上

また、日常生活の状態として

  • 独力で外出できる
  • もしくは屋内生活は自立しているが、一人で外出できない

などの生活機能が保たれていることが前提となります。

 

②運動機能低下をきたす運動器疾患または状態

  • 脊椎圧迫骨折
  • 下肢骨折
  • 骨粗鬆症
  • 変形性関節症
  • 腰部脊柱管狭窄症 など

これらの疾患によって筋力低下やバランス障害が生じ、歩行能力が低下します。

運動器不安定症・ロコモ・フレイルの違い

運動器不安定症・ロコモティブシンドローム、フレイルは、いずれも高齢者の身体機能低下に関連する概念ですが、対象となる範囲が異なります。

ロコモティブシンドローム(ロコモ)

ロコモティブシンドロームとは、骨・関節・筋肉などの運動器の障害によって移動能力が低下した状態を指します。運動器不安定症より広い概念で、将来的に要介護状態になるリスクが高いとされています。

フレイル

フレイルとは、加齢に伴って身体能力や心身の活力が低下した虚弱状態を指します。

フレイルは

・身体能力

・認知機能

・社会活動

などを含む概念であり、ロコモよりさらに広い概念となります。

運動器不安定症の治療

まず、原因となる疾患の治療を行うことが重要です。それと並行して、筋力やバランス能力を改善することで転倒予防を目指します。

ロコモの改善のためのロコモーショントレーニング(ロコトレ)なども推奨されます。

  • スクワット
  • 片脚立ち
  • 歩行訓練 など

「最近つまずきやすくなった」「歩くとふらつく」といった症状の背景には、運動器の疾患が隠れていることがあります。

早期に評価し、適切な治療や運動を行うことで、転倒や骨折の予防につながります。

気になる症状がある場合には、お気軽にご相談ください。

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