傷・やけど
痛みを抑え、きれいな治癒を目指す「湿潤療法」
当院では、傷や やけどなどの創傷に対し、傷口を乾かさずに治す「湿潤療法(うるおい治療)」を行っております。
湿潤療法の提唱者である夏井睦医師の理論をもとにした「なつい式湿潤療法」の考え方を取り入れ、創傷本来の治癒能力を活かす治療を行っています。
湿潤療法(うるおい治療)とは
湿潤療法は、傷を消毒せず、また傷を乾燥させず、創部から出る浸出液を適切に保ちながら治癒を促す方法です。科学的根拠と多数の臨床経験に裏付けられた治療法であり、現 在では創傷治療の一つの選択肢として広く行われています。
当院では導入初期より湿潤療法を取り入れ、消毒薬を 使用しない創傷処置を一貫して行っております。
湿潤療法のメリット
湿潤療法の最大の特徴は、傷が本来持っている「治る力」を最大限に引き出せる点にあります。従来の消毒+ガーゼによる治療と比較して、以下のような利点が期待できます。
痛みが少ない
傷口を乾燥させないことで神経への刺激 が抑えられ、処置時の痛みが少なくなります。
治癒がスムーズ
傷を修復する働きを持つ浸出液を保持することで、皮膚の再生が促進されます。
傷跡が残りにくい
皮膚が過度に乾燥したり、かさぶたを無理に形成させないため、皮膚がなめらかに再生されやすく、瘢痕ができにくい傾向があります。
浸出液のコントロールが重要です
湿潤療法では、傷口から出る浸出液の量を適切に管理することが重要です。当院では、創傷の状態を丁寧に評価し、 最適な被覆材の選択と交換頻度の調整を行いながら、良好な治癒を目指します。
縫合が必要な傷への対応
縫合が必要な創傷に対しては、機能面だけでなく整容面にも配慮し、できる限り傷跡が目立ちにくいよう、形成外科 的手技を意識した丁寧な縫合を行うよう心がけております。
患者さま一人ひとりの創の状態に合わせ、適切な治療方法をご提案いたします。